量産
ここの段階で初めて製品の製造がはじまります。担当者は設計者の確認を得た上で部品の発注を行います。発注部品、製品の数量、納期を社内で調整しなければなりません。販売サイドとの打合せが必要になります。また協力会社の力量や発注予定価格をにらみながら、部品の発注をして行きます。加工組立が、自社で行うのか外注するのかで、管理の方法も変わってきます。最初のロットは、製品ができあがるまで、特に注意が必要になってきます。予定量を予定納期で製造することは、大変苦労が伴います。
最終製品仕様書
この段階では、明示された最終製品仕様書が、できあがってます。担当者はこの最終製品仕様書に基づいて全ての仕事を進めて行きます。機構図面、電気回路図面、関連するソフト関連資料、部品表等も同時に必要です。
部品納期、製品納期
特に販売担当者との納期調整が大事な項目になります。また新製品がその年の目玉になるような位置づけでしたら特に気をつける必要があります。夏場の製品が納期を逸して1年間台無しになる様なことも発生します。
金型の製作
製品に金型が伴う場合は、特に注意が必要です。金型は材質により耐用数量が変わってきますし、金型金額も変動します。また製作納期がかかりますので納期管理が特に大切な要素になります。
電気基板の製作
基板製作の前に、注意しなければならないことは、部品の納期です。一部の部品が不足するために全体が進まないことがよく起こります。短納期の部品と足が長い部品の確認が必要です。基板の製作には、ROHS対応の部品を求められたりお客様の要求が、変わる場合があります。客先や社内の確認は重要になります。
加工組立
数量が大量になりますと、海外に注文する場合が出てきます。海外外注先の管理はすぐに現場に行くことが出来ませんので、慎重に発注管理をしなければなりません。船での輸送は、赤道を通過したりする場合は、製品に対する温度変化の影響に注意が必要です。受け入れ検品作業を始め、納品確認まで気を抜けません。
動作確認試験
この項目は事前にどのような試験を考えているのか、明確にしておく必要があります。特にお客様に引き渡す場合の検収条件にもなりますので事前の確認をお互いにすることが大切です。
化粧箱、梱包
この項目も事前の確認が必要です。保管や管理にも関連してきます。化粧箱や梱包の仕様を明確にして下さい。
取扱説明書、品質保証書
いうまでもなく使う人が必要とするもので、製造者の考え方がこの取扱説明書に現れます。簡潔なわかりやすい文章とイラストが大事になります。品質保証書も同様に、いつまでの期間をどのように保証するのか、社内の方針が決まっていないといけません。
耐久試験
量産試作の段階でも、考慮していますが、ここでもいろいろな試験を行ってゆきます。強度的に問題ないか、耐久時間はクリアーしているか等、最終製品としての求められる性能を、確認してゆきます。
形状、色、使い勝手の確認
関係した部門が全て、この確認を行います。特に企画立案者は、意図したものを形にすることが出来たか、機能やデザインを満足しているか、あらゆる項目で最終チェックをしてゆきます。